進路に悩む研修医へ

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今回は進路に関する記事です。専攻医の登録は10月からですが、そろそろ本格的に決める時期だと思うので、今の僕の私見を書こうと思います。

 

どろっぽした立場から述べます。

選択肢を考える

まずは3年目に選択できる選択肢を考えてみましょう。僕の場合は①専攻医 ②専門医を持たない内科医(療養含む)③精神科(指定医まで) ④美容 ⑤社医 ⑥保健所、健診医を考えていました。その他には基礎研究、医系技官、矯正医官、産業医、民間企業と沢山ありますね。

 

臨床医の場合

現実的に考えやすいのはもちろん専攻医、次点で精神科だと思います。精神科の場合は単科病院でも専門医が取れるところはあるので、受け皿は多いです。

 

僕が意外と難しいと思ったのは専門医を持たない市中病院の内科です。医局の息がかかる所だと不可能に近く、私営の所はリスクが高いです。療養を含めると選択可能ですが、リハ医を必要としている所では断られたところもあります。

 

故に臨床をやりたい場合だと素直に専攻医、精神科、もしくは慢性期に絞った内科です。その他で例えば専門医を持たないマイナー科はまず不可能です。

 

非臨床医の場合

臨床以外に目を向けると、美容と保健事業は見つけやすいです。僕の場合は社医と矯正医官は良い募集が見つからなかったです。医系技官は試験があります。産業医に関しては資格を持っていても、いきなり専業となると難易度は上がります。

 

行政的な面だと保険指導医(臨床医の敵)という亜種もありますが、専業では考えにくいです。基礎に関してはもちろん選択肢に上がりますが、悩む人はそもそも研究したい熱心がある人とは違うと思うので割愛します。

 

故に非臨床医だと(今から選択するなら)、美容か保健事業(嘱託での産業医含む)が見つけやすいと思います。地域に限らなければ社医や矯正医官は可能であり、受け手があれば産業医も可能は可能ですね。

まずは専攻医

読んでいる人の大抵が専攻医になると思います。色々と騒がれていますが、入局する場合でも大学に耐えるのは1年程度ですし、その他は駄々をこねて市中に収まって、専門医が取れたらフェードアウトすれば良い話です。

 

そこで耐えきれなくなった時点で非臨床医等を考慮すれば良い話ですので、まずファーストで非臨床医になるメリットも特にはないです。(面倒な手続き等がなく、辞めた後のいざこざもないという意味ではメリットはありますが…)

 

僕も今の時期にはそう考えていて、とりあえず1年やってみて駄目なら辞めてみようと考えました。しかし大学での研修を数ヶ月と重ねるごとに自分に全く合ってなく、将来を考えても優位になる側面が乏しいと考えたために3年目どろっぽを決めました。

 

最速どろっぽするのも良いと思いますが、その場合、もし駄目だった時に臨床医として戻れる先くらいは確保しておいた方が精神衛生上は良いかもしれません。

そう言っても逃げたいよ

こうやって振り返ると冷静に考えることは出来ますが、当時の自分は穏やかでは無かったです。同じように違和感を感じながらも流れに逆らわない人の方が大半だと思いますが、僕は悩みに悩みぬいた末にドロップアウトしました。僕と同じような道を考えている人も1人くらいはいるかもしれません。その方に向けて少し書きます。

 

どろっぽする場合に悩む点としては将来不安だと思います。業界全体の行き先はさておき、スキルのない医師免許にだけ頼った生活は安全とは言えないでしょう。

 

あとは深みのない生き方かもしれません。頑張って走ってきて減速するのと、最初から歩いて走れない生き方では見え方は違う可能性があります。

 

一方で、〇〇をやったからこそ見える視点、〇〇は経験すべきと走って成功した人は言いますが、その人は最初から歩いたことがないので裏側の視点は知りえません。

 

まずは数年は頑張ってみてと言われても、その人は成功したかもしれませんが自分が成功する保証はどこにもないのです。これはどの立場でも同じことです。

 

故に僕は歩いてる人の視点です。これは3年目どろっぽした人しか知りません。

 

どろっぽは働く場所を選べば大やけどすることはないと思います。最初の選定だけです。場所に依存するリスクは当然ありますが、公共性が高いところだと潰れる可能性は少ないです。民間医局を覗いてみると分かりますが、週4常勤の募集も沢山あります。僕は転職サイトを使いつつ、今の所は直接電話して交渉しました。

 

僕は自分が納得していない時間を他人に奪われる行為が死ぬほど嫌だったので、今の仕事が終わったらすぐに帰るスタイルが自分には合ってます。これは臨床医ではフリーにならないと難しく、僕の場合はそこに到達する努力が出来なかったです。

 

どろっぽを推奨するわけではないですが、そんな酷い待遇にはならないでしょうし、ポジションと外的要因に気をつければこの先も大丈夫でしょう。

 

仕事をメインにすると物足りないかもしれませんが、物価連動型の職業債権くらいに思っておくと、再生産コストの少ない労働単価が高い仕事がコスパは良いです。

 

もちろん考え方としては特殊ですが、一般職と比較すると恵まれた環境であることには間違いないので、本当に今が嫌で仕方ない人は一考しても良いかもしれません。

 

多様性

平日のお昼にイオンや街の商店街を歩いていると意外と人がいるんだなぁと気づきます。それも専業主婦だけではなく、普通に僕と同じくらいの年齢の人がフラフラしていたり、若年〜中年夫婦が歩いていたりします。

 

当然なのですが、色んな人が色んなことをして生きてます。医療業界なんて狭い世界ですし、その中でも自分の周りなんて極小の世界です。

 

僕は今は肉体的、精神的に健康であり、また自分の時間を自分で使うことが出来る状況に大変満足しています。今の所はどろっぽして後悔はありません。

  

個人の興味や周囲環境など様々な要素はありますが、今の時期は色々と考えてみるのが良いと思います。民間医局などのエージェントに聞いてみて、違う世界を覗いてみるのもいいでしょう。知って損はないです。

 

一回しかない人生です。デザインするのは自分であり、そして他人のモノではありません。主体的に決めて、幸福な人生が送れるよう陰ながら応援します。