大学病院or市中病院

スポンサーリンク

f:id:irohas111:20190322140306j:plain

同じ企画の記事が続いたので、箸休めに質問に答えます。今回は大学病院と市中病院のメリット・デメリットについて。あくまで僕の環境で語れることを書きます。

 2年の研修を終えられたいろはすさんから見た大学病院、ハイポ市中それぞれのメリット、デメリットを教えてください。 特に時間的QOL、人間関係の面での比較をお願いします。 また、ハイポ志望の人間にはゆるい市中、大学のいずれが総合的に考えてよりお勧めできるでしょうか。

大学病院と市中病院のメリット・デメリット

僕の初期研修は1年目を市中病院、2年目を大学病院という所謂たすき掛けを行いました。どちらも経験しているため、僕が感じたメリット・デメリットを書きます。

 

市中病院のメリット・デメリットについて

市中病院のメリットとして一番大きい事は出来る裁量の幅が大きいことです。要するに自分で判断して、自分で管理させてもらう機会があるため、当事者意識が強くなります。試験と同様に、本番意識がないと人は成長しません。

 

人間関係についてですが、大学病院よりは垣根はぐっと低いです。分からないことがあれば回っていない科でも口頭で聞いたり出来ます。良くも悪くもハイポ市中に流れている人の方が意識が低いので、気が楽なことが多いかもしれません。

 

僕は大学病院の時より、圧倒的に市中病院の方が仲の良い先生が多く、やりやすい環境でした。逆に合わないと、辛い時期となる可能性もあります…。

 

時間的QOLですが、これは僕は1年目に忙しい科を回ることが多かったので、実務上は圧倒的に忙しかったです。変な行事ごとやカンファレンスは少なかったので、本当に診療に忙しくて時間に追われていました。

 

それでも科によっては定時ダッシュを決めてました。時間的QOLに関しては回る科に依存することが多く、何とも言えません。無為な時間は市中の方が少ないです。

 

大学病院のメリット・デメリットについて

大学病院のメリットはありません。

 

大学病院に唯一のメリットを僕が見出したのは新専門医制度の関係で、入局を考えていたからです。それもマイナー科だったので、大学病院を選ばざるを得ませんでした。

 

あくまで僕の場合は、2年目に専攻しようと思う科を長く回って、結局ダメだと判断したので、結果としてはポジティブに捉えています。恐らく、市中病院を2年回っていた場合は何となく入局して、内情を知って、3年目に辞めていたと思います。

 

また、最後に回ったリハビリ科に関しても、もし臨床回帰をした場合の就職先として残せたので、こちらも大学病院に来て得た発見です。

 

故に実務上のメリットはなく、先を見据えた際の内情調査が僕の大学研修でした。

 

デメリットは市中の裏返しです。

 

裁量権が無いので、強い意志がないとポリクリと変わらないことも多いでしょう。施設や重症患者など、題材は揃っているので、能動的に出来れば良いかもしれません。

 

はっきり言って無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄と思えるような行事ごとも多くあり、僕のようにキッパリと行かない・帰る性格がないと無為な時間も多いです。

 

総合的に考えて

僕は市中の方が好きですが、どうバランスを取るかによって答えは変わります。今僕がやり直すベストな選択だと、市中病院の2年型にして、数ヶ月間を大学病院に派遣してもらうやり方です。出来るなら、これがバランス良いかも知れません。

 

話は少し変わりますが、ハイポ思考と言っても人それぞれです。

 

僕は極端に言えば、楽したいなら臨床をする選択自体も怪しいです。どこを選んでも専門医を取るまでは面倒ですし、維持も面倒です。入局した場合は首輪かけられますし、フリーでやるなら実力・コネが必須です。

 

故に思いっきりハイポ思考に行くなら、鬼のように給料の高く、何の実務のない市中病院に行き、その後は医師免許だけに頼った仕事をするのが究極です。

 

質問者さんがこの先どういう道を辿るか分かりませんが、ハイポに臨床するのも新専門医制度の関係で辛くなってきたかもしれません。