引き続き未来の研修医のためのメッセージです。今回は社会のルールを知る重要性について書こうと思います。人生を攻略する上で、ルールを知ることは必須条件です。
賢い奴は騙されずに得して勝つ!
このブログを読んでくれる読者の皆様には何度かお伝えしていますが、社会人になる上で税制や労基など社会のルールを知ることは絶対に必要なことです。
なぜこれらを知ることが重要かと言うと、誰も教えてくれないからです。そして、知らないことを利用して分かりくい形で国は税金をぶん取ってきます。
【拡散希望】
— kokupo©︎ (@kokuponz) 2019年3月18日
国試合格された方々へ🎉
有難いお話は他の人がしているので私からは実益に関わるお話を💴💰
「ふるさと納税は今日からできます」
今年の6月から総務省の指導により返礼品の改悪が予想されています。今のうちにしましょう。これがダメレジの私からのラストメッセージです…ガクッ pic.twitter.com/KcDmhdniH3
例えば、ふるさと納税に関してはどうでしょうか。合格して社会人になる事が決定した時点で既に出来ます。そして、6月には還元率に関する指導が入ります。(話題の泉佐野市での納税は3月中に行うのが吉です。)
国試合格者へ。
— タッキー (@shameofirongate) 2019年3月18日
確定拠出年金は最初のうちは無視してOKで、年収1000万円近くなってから考えればいいよ。
節税効果はよく喧伝されているけど、60歳で受け取るときにも税金がかかって退職所得控除(勤続年数20年以下なら40万円×年数)を上手く使わないと節税効果が吹き飛ぶが医師の場合使いにくい。
確定拠出年金に関してはどうでしょうか。ルールを知った上でメリット・デメリットを考えるべきでしょう。ここでは将来の退職所得控除まで考える必要があります。
控除に関しても同様です。生命保険料控除を獲得するために最低限の拠出をするスキームも存在します。また、給与所得のない親や祖父母を扶養控除に入れることも可能です。その他にも特定支出控除など当てはまる場合もあるかもしれません。
また、無知な研修医を騙して儲けようとする不動産会社(通称:ツーブロックゴリラ)もいます。僕も4月の時点でPHSに普通に営業電話がかかってきました。言葉巧みに「節税」というフレーズを使ってきますが、騙されてはいけません。
勤務医で可能な節税なんて限られてます。確定拠出年金、ふるさと納税、控除の主に3つです。それ以外はマイクロ法人を作るなどアドバンスな知識が必要となります。
労働基準法に関しても同様です。ツイッター上では話題になりましたが、産婦人科医である、たぬきち先生が正しい法の使い方をした結果、残業代を勝ち取りました。これらに関連して弁護士からもとても参考になる意見も出ています。
当直業務と夜勤の違い。医師を取り巻く環境では労働基準法を知ると、どれだけ法に外れた行為を行っているか分かります。自分を守ってくれるのは自分だけです。ググれば優良なサイトは山程あります。自発的に調べるかどうかです。
例を上げればキリがないですが、これらの社会人として生き抜くために必要なルールを積極的に知ることは必須です。僕も初めて知ることが沢山あり、知るたびに知らなかった自分が如何に馬鹿だったのかと思い知らされるばかりです。
これらを勉強する上で僕がおすすめする本は2冊です。僕の好きな橘玲氏の代表作である黄金の羽根の拾い方と、以前に紹介したFPの本です。労基に関してはネットで『医師 労働基準法』と検索すれば山のようにサイトが出てきます。

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