僕の選択と決定的な過ち

スポンサーリンク

f:id:irohas111:20181014131245j:plain

10月中旬になりましたが、音沙汰のない専門医機構。ここまで無責任極まりない働き方を見ると、逆に笑っちゃうくらいです。さて、更新が途絶えましたが最近思ったこと。

 

おそらく僕は専門医を取らない道、半分以上医者を辞める選択肢を取るつもりですが、そこに至った経緯や自分の過ちなどを振り返って記録しておこうと思います。

こういう人生、二度やりたい

ノーベル医学生理学賞を受賞された本庶佑さんが記者会見の中で、「落ち着いていろいろ考えると、幸運な人生を歩いてきたと思う。こういう人生を二度やりたいと思うくらい充実していた」と語っていました。

 

職業の中で大小あれど、やはり多くの人に影響を与える仕事、多くの人を幸せにする仕事で成功された方は、こういった思いを持つことが出来るでしょう。

 

もちろん、見えない背景には沢山の失敗をされたでしょうし、知らないだけで嫌なことも沢山あったと思います。最終的に充実した生き方が出来たと振り返ることができるのは、生存者だからでしょう。

 

だから、僕は安易にこういった人を羨ましいと思ったり、自分もこうあったら良いと重ねることはしません。それよりも今を楽しむことが重要だと思います。

医者という仕事を選べない

学生の頃から医学部に入ったのは失敗だと思い、一時は心の持ちようが変わりましたが、今はやり直せる人生なら医学部には入りません。それくらいネガティブです。

 

根底的には医学への興味が薄いこともあると思いますが、一番の理由は働き方が極めてブラックなことや、現行のやりがい搾取システムです。他にも沢山ありますが、やはり根底には報われない事が多すぎることです。そして後述する頑張れなくなった自分。

 

僕は市中から大学病院、地域医療と研修を送ってきましたが、働いている人達の顔は規模がデカくなるほど辛そうです。大学で比較的QOLが高い科で研修をしていますが、それでも持続可能な働き方か問われるとNOだと思います。

 

加えて、シンドイけれど報われない体制が常習化していることに僕は耐えられません。一生懸命勉強して、発表、論文を強いられ、無駄な雑務を押し付けられるが、待っているのは安月給と、医局派遣に応じた人事。得られる対価が、流行りの”誇り”という目に見えないものを追うためには情熱が枯れてしまいました。

大概の人は専門医を取る

僕みたいに今までの風習や、これからの新専門医制度に対して疑問に思っている人は沢山いると思いますが、大概の人はまっとうな道、専門医を取る選択肢を選ぶでしょう。

 

常識的な選択肢ですし、逆に皆がNOといったらそれこそ医療が崩壊するので当然なことです。5年もしたら報われるでしょうし、その先を見据えてる人も沢山います。

 

「若い時の苦労は買ってでもせよ」という言葉は僕も全面的に賛成です。自らの目標のためにシンドイ思いをしながらも耐えて努力するのは正しいことだと思います。

 

一方で、僕は目標が「お金を稼ぐこと」になってしまったため、仮に専門医を取得する意義を見いだせるとしたら、「持続的にお金を稼げる可能性」にすり替わってます。

 

不幸な目標になってしまいましたが、僕の中では単なるワーカーとしての価値しかないため、極端なことを言ったらマックジョブと変わりません。

マックジョブとは、低地位・低賃金・単調・重労働(長時間労働、過剰な疲労を伴う労働)の職種を賎しめて言う語。 代表例として、ファーストフード店のように、独創性が無く、機械的な動作を繰り返すだけの職種を指す。「 マック」はハンバーガーショップのマクドナルドに因む。

僕の過ち

僕の過ちは「頑張れなくなった」ことです。鬱病なのか、低きに流れて戻れなくなったのか分かりませんが、確実に前頭葉が萎縮してしまいました。

 

幼少の時から主体的に頑張ったことに対してはそれなり成果が出てきました。その一方で、自分の能力が低いことも理解し始めて、この人には頑張っても勝てない。こういったことも知るようになりました。

 

それでも戦略的に考えて、人の何倍も頑張ることで勝てない人にも勝てる喜びを知っていたので、そこが自分の取り柄だと思っていました。

 

その気持ちが、研修医になってからプッツリと切れてしまいました。怠惰です。

怠惰な研修

ハイポな研修を選んだこともあると思いますが、研修を始まって以降は忙しかったけど、主体的に頑張ったことは一つとしてありません。

 

指導医が求めそうだから、ここらへんを抑えておけばデキる研修医っぽく見えるといった要領だけが良くなる一方で、自分が何をしたいのかという主体性を失いました。

 

自分から湧き上がってしたいことを失った経験が今まで無かったので、研修が始まってから今に至るまでの時間は死んでいたも同然の状態です。今でも続いていますが。。。

 

今年の6月までは義務的な研修だったのでそれでも良かったですが、問題は7月以降の後期研修をしようと思っていた科です。何一つ変わらなく、やる気のない毎日です。

 

もし僕がまっとうな医者になる道があったとするならば、超ハイパーなブランド病院に行って洗脳教育を受けることだったと思います。頑張り続ける意義を見つけかもしれません。もしくはガチ鬱でリタイアか首吊りしてるかだと思いますが…。

 

中二病っぽいけども。

四の五の言ってますが、基本的には「やりたくないことはやらない、やりたいことだけを全力でやる」といった甘い考えを信仰し、入局して勤務医として数年我慢すること=絶対やりたくないことに分類されるからです。

 

問題はやりたいことが分からないこと。頑張る対象を失っている現状です。全員が全員やりたいことをやっているわけでもないですし、今日の晩飯を食わすために頑張っている人も沢山います。それを否定するわけではないです。

 

何となく惰性で終わりそうな予感がしているので、方向転換して面白い道を選択したい。こう思って今は色々な選択肢を探しています。

  

 精神科的に言うと適応障害に分類されるかもしれませんが、閉口して現状の制度に従って真面目に医者がデキる人間では僕はなかったようです。

 

人と同じことをしている方が安心という気持ちも僕には勿論ありますが、それ以上に納得できない。だからこそ、半分医者は辞めて違う生き方を探そうと思います。