今回は鬼のように口の悪い記事ですので、気分を害する恐れがあります。
僕が常日頃から考えている違和感。どうして同じ価値観の人がいないのか。
焼豚になりたいのか?
大学研修になり、以前と違って多くの同期研修医や後輩研修医がいる環境になりました。人が多くいるということは、その分多様な価値観があり、その人間模様は面白いです。しかし、僕のような考え方・価値観の人には出会ったことがありません。
2年目研修医にHOTな話題とすれば、何科になるかの話です。後期研修の登録が迫ってくるので、少なくとも夏頃には概ね決断しておいた方が良いでしょう。インタビューしてみると、8割方の人が方針を決めている印象でした。
ある程度突っ込んで聞ける人に動機を聞いてみると、純粋な興味関心から選ぶ人が半数で、残りは色々な条件(キツさ、つぶし、家庭事情など)を元にした消去法で選んでいる人でしょう。
もっとも、たとえ医者の立場が危ぶまれ、給与基準が今よりもグンと下がってもなお、自分はコレをやりたいんだ!というような強い関心。バイタリティを持っている人は稀でしょう。これはどの職種でも言え、真の意味でLIFE IS WORKを体現出来る人は世の中でも稀です。
しかし、多くの職業と医師で大きな差。これは給与とその稼ぐ方法がEASYな事です。仮にどこかの企業に務めていた人が、軽い気持ちで辞めるとそこから再就職は難しいですが、医師の場合はそこら中にバイトが転がっていますし、求人もあります。それも高給で。
故に、医師の場合は他職種と違い、いつ辞めても生きていける「JPYライセンス」を今のところは維持しています。おそらく数十年は何らかの形でアウトロー路線はあります。
しかし、若手医師の人でこの視点を持っている人は圧倒的に少なく、揃い踏みして豚舎に自ら収納されていきます。中には僕のように脱走を計画している人もいるかもしれませんが、そのための準備をしている人に出会ったことがありません。
僕は給与の8割以上を投資に回して着々と脱走計画を立てています。節約・節税、給与の最大化、副収入元の確保といった投資サイクルをスタートしています。
この科はQOLが高いといったクソみたいな理由で科を選ぶなら、いち早く脱する方法を考えるほうがQOLが高いと何故気づかないのでしょうか?下向いて病棟を歩き、夜中に眠そうにERに来るなら何故その生活を変えようと思わないのか?
医師はこうあるべきといった固定した観念に囚われつつ、楽な科を探すというパラドックスが僕には不思議でなりません。