症候論の勉強法について

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今回も質問を頂いたので、その回答を。返事が遅くなって申し訳ないです。

いろはす先生はじめまして。 私は113回国試を目指す医学部6年生です。国試勉強法や医師としてのキャリアについての記事をとても興味深く読ませていただいております。 この時期の症候論の勉強法について相談したくコメントさせていただきます。 私の大学では今年から6年生に対してPost-CC-OSCEという卒前OSCEが課されます。ある症候を呈する模擬患者に対して医療面接・診察を行い、所見と鑑別・診断をプレゼンするというものです。 卒試に先駆け9月上旬に行われるということもあり、各論的学習も固まらないままOSCE対策として症候論の勉強に踏み出せるか不安です。またネット講座や書籍で学習するのか、自力でまとめていくのか、現時点で具体的な対策が思い付きません。 虫のよい話ではありますが、効率のよい対策などございましたらお知恵を拝借できませんでしょうか。よろしくお願い致します。 これからもブログ楽しみにしております。

 症候論の勉強法について

結論から言ってしまうと、特別にOSCEのために症候論を個別で勉強をする必要はないと考えています。理由としては、まずもって臨床の場に出ていない時点で横割りの勉強を効率よくするのは不可能に近く、また、よっぽど秀でた集団で無い限り、普通に国試の勉強を進めている段階で集団の2SDから外れてしまう確率が低いためです。

 

「胸痛」という症候に対してどうアプローチするかですが、一般的な国試の知識を持ち合わせていたら、「AMI」「大動脈解離」「肺塞栓」「緊張性気胸」くらいは出てくると思います。実際の臨床ではこれらに加えて「食道破裂」くらいをr/o出来れば、救急の場面では十分です。これらを念頭に考えられるかどうかです。

 

そして、鑑別に挙げた上で何の診察や検査をすれば良いのかを考えるのは個々の各論的知識になり、同様に国試の勉強を進めている必要があります。

 

それでも個別に学習したいと思うなら、僕はネット講座を活用すると思います。研修医向けの書籍を今の段階で進めるのはオーバーワークですし、おそらくOSCE向けに大当たりすることは少ないと思うのでコスパは悪いです。

 

質問者さんが、どの会社を利用しているかは知りませんが、僕の知っている限りだとMECの孝志郎先生がベストアンサーだと思います。必修対策にもなるため、僕は重宝していました。その他の会社に関しては正直分かりません。

 

卒業要件に関わるのか、難易度はどれくらいかといった不透明な点も多いと思いますが、しっかりとした国試勉強を進めていたら大きく外すことはないと個人的には思います。逆もしかりで、症候学をしっかり勉強していたから、国試の勉強は微妙でも受かるとも思いません。理想は両者をこなす事ですが、まずは各論でしょう。しっかりと能動的に考えて問題を解けば、自ずと鑑別の視点は持てるはずです。