続・専門医を取らない選択肢

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面白い質問を頂いたので、今回の記事では回答を書きたいと思います。

はじめまして。いろはすさんの記事をいつも読ませていただいており、いろはすさんの医師の世界に蔓延る既成概念から解き放たれた考え方に刺激を受ける日々です。

いろはすさんはいつも従来の医師の生き方(医局制度など)や、もっと突き詰めれば臨床医として生きること自体にも疑問をいだき、第3の選択肢を模索されています。
平成世代(私も平成世代です)ではそういった 属さない生き方のモデルに生理的嫌悪がない世代であり、その様子はとても刺激的です。

しかし、最近、私は従来型の生き方(具体的に言うと大学病院の医局に属することです)における「美味しさ」もかなりあるのでは?と思いはじめました。
これは大学受験時代の「予備校よりも高校の方が、組織として好き勝手できる(予備校の模試をコピーして使い回すなど、その他 塾や予備校ではコンプライアンス的に許されないことを、高校という組織ならそこまで突っ込まれずにできる)こと」によく似た考え方ですが、コンプライアンスに関してはそこまで重要ではありませんが、大きな病院の文献や機材を使えること、大きな組織の一員としてのらりくらり好き勝手できることは、小さな開業診療所やフリーの医師では体験できないオイシサがあると思うのです(また、今でも「◯◯大学の教授」という肩書きは様々な場面において(特に非医療者に)圧倒的な圧力を持ちますし、大学病院に勤めているというだけで「ちゃんとしている」と判断する非医療者の方もまた多いです。)
私も最近まで、フリーアルバイト医師としての生き方や、その他医師免許の資格を使った、臨床医以外の生き方を模索していましたが、上記の考え方から「もしかしたら医局に縛られることで得られることも多いのではないか?」と思うようになりました。
それに興味がない、これらの事柄とQOLなどの待遇を天秤にかけた時、後者が優先されるといってしまえばそれまでなのですが、いろはすさんが大学病院で生きるという生き方を切り捨てたのかを、天秤比較形式で教えていただきたいです。

不確実性の中で考えること

一言で答えてしまうと個人の価値観なのですが、僕なりに考えている大学病院と、アウトローな選択肢。まだ決めてないですが、天秤になる要素があります。

 

質問者さんが仰るように、大学病院に在籍することで得られる安心感というものは大なり小なりあるでしょう。規模の大きさを活かすことや、肩書であったり、非医療者に対しての印象も異なると思います。

 

実際、地方では大学信仰はあるため大学病院様様な所はあります。この人達はまさか自分や親族が受ける医療の主治医が3年目に成り立てのプープーや、ヤボ医が混じっているとは信じないでしょうが笑。

 

専門医を取る云々は置いといて、個人のスキルアップを目標とした場合だと医局に属したほうが様々な場面で都合がつくことも多いかもしれません。どうしても病院を変えたい時は口利きしてくれますし、個人だとツテのない所へ行けるチャンスもあります。

 

一方で、組織に属するという面においては組織のルールに従う。組織の都合に合わせて行動しなければならない場合も多々あり、これが100%個人の意に沿うかと問われれば、NOでしょう。利用する半面、利用される面も大きく持ち合わせます。

 

プライオリティを肩書・教授を目指す道にする場合は、それなりのレッドオーシャンで戦う必要があり、これには運も伴うため不確実性が高いです。この道が面白いと思えるなら、良いとは思いますが、本当に幸せになれるかは分かりません。

 

僕の場合だと、プライオリティは”お金と時間”です。80歳まで生きるとして、もう4分の1以上は終わってしまっているので、残りの人生を楽しむためには時間が足りません。お金から縛られないためには資産家になる必要があり、最低でも1億必要です。

 

その1億を不確実な未来から確実に得る方法を考えて選択しています。実際、どんなに面倒でも大学が高給なら迷わず入ります。しかし現実は異なり、入局して専門医を取る道は薄給かつ無駄なコストがかかるので二の足を踏んでます。

 

”興味がない”云々の話ではなく、ただ単に自由になるまでの時間が長くなる可能性があることに僕は悩んでいるのです。専門医を取る道を捨てきれないのは、自由になった後に、自由を楽に維持できるためにライセンスが必要かわからないからです。この不確実性を乗り越えてリスクを取れる勇気があるかどうかです。

 

質問者さんが意図する”従来の医師の生き方vsアウトローな生き方”の天秤ではなく、そもそも労働者を辞めることが第一視点。その確実性を高めて、リスクヘッジの効いた生き方を選択する上での天秤比較になっています。

 

故に、今後もずっと医者をしたい場合という視点には一切かけているため、本質問には一般的な価値観で有用な回答は出来ません。目指すは医師免許を持ってる資産家の生き方です。時間はいくらあっても足りないのです。