対立構造ではなく、みんなでここから。

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私が医療崩壊のトリガーになる未来はTwitterでも大きな反響を呼んだ。やはり思いを同じくする医師は多く、また広く社会全体での女性の社会進出に伴う問題として多くの意見があるのだと思う。今回は、昨日書き足りなかったことの追加を書く。

 対立構造ではなく、問題解決に向き合うか。それとも逃げるか。

またしても匿名ダイアリーで、男性側の意見が飛んできたので触れておこう。これも本当によくある光景で、女性の権利と割を食う男性医師との不健康な話だ。

anond.hatelabo.jp

 

昨日の話で、僕はママさん女医が定時ダッシュすることを応援する旨を書いた。そして、冗談のつもりで自分も定時ダッシュすると書いたのだが、ココに非常に意味がある。なにも僕はママさん女医を持ち上げているつもりは全く無い。

 

男性医師なら育児のために帰ると主張する権利もある。独身医師でもジムに行くために帰ると主張する権利もある。要するに自己のプライオリティをどこに置くかの問題であり、女医さんに限定した権利の主張を応援するほどお人好しではない。

 

そして根底にある考えとしては、”やりたくもない仕事”を増やされて嘆く行為がクソダサいという事である。QOLを優先してマイナー科や穏やかな内科に行く。そして進んだ先に待ち受けるのは、面白くない仕事とこんなはずではなかった内情だ。

 

医療界全体で、歪な奉仕精神の強要は止まることを知らない。老害たちは古臭い考えのもとで「俺の味わった苦労を回避するなんて許せねぇ」とばかりに非効率的な慣習を押し付け、自分たちは全力で甘い蜜を吸おうとへばり付く。

 

マイナー科とて安泰ではない。ただでさえ足りてない人員の過酷労働の中でポツリポツリと減っていく。女医さんが帰るのは許され、なぜか趣味で帰るのは許されない。本質的には何一つ変わりないが、自己犠牲できないやつはダメなやつだと烙印を押される。

 

女医さんのライフキャリアをサポートする裏で自分のライフがゼロになる人もいることも認識しておかなければならない。権利ばかりを主張するのではなく、根本的に体質を見直さないと得する人損する人が生まれるのは当然だ。

 

しかし、現時点で病院や社会が変わる兆しがあるかと問われればNOだ。まだまだ声が足りないし、社会問題に発展するまで認識されているレベルに至っていない。お医者さんって高給取りなんだから少しは我慢しろよ。これが社会の声である。

 

医師が疲弊し、社会保障が崩れ去った先に見えるのは不健康な世界だ。この先、我々が取るべき行動は二択にあるように思う。

 

一つは撤退することだ。一度しかない人生を、やりたくもない仕事のために浪費しても幸せにならない。歪みきった制度を利用して自己中心的に甘い蜜を吸いまくる。より歪む方向に進むのは必須だが社会全体のために個人が犠牲になる必要はない。

 

もう一つはガチでこの問題を解決するために声を大にして行動する。ただ愚痴を言ってるんじゃなくて意見を世の中に対して言う。行動しなければ変わらない。自己犠牲が当たり前に成り立っている現状で死にたくなければ協力すべきだ。今やSNSで一瞬で広がる。「保育園落ちた日本死ね」ばりにイケてない流行語作ろう。

 

一番やってはいけないことは、”自分が苦労したんだからと言って次の世代へ苦労を押し付けること”だ。”みんなで協力してみんな定時にダッシュしよう!!!”そんなマインドを持てる社会にするためにはみんなの協力が必要だ。みんなで変えていこう。