"働き方改革で手術が減るなら私は病院を辞める"を読んで

スポンサーリンク

今回は日経メディカルの記事について。

これからニュース・ネタも取り上げていきます。

 

働き方改革で手術が減るなら私は病院を辞める

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t301/201803/555204.html

※会員じゃないと読めないです

 洗脳じゃないかと疑うレベル

 これを読んでどう受け取るかは個人によって変わってくると思いますが、僕は恐怖しか覚えませんでした。特に以下の引用部分。

土曜も祝日も手術漬けの生活が続き、日曜も手術はなくても病院に行く。病院にいない日は月に1回くらいだ。こういった生活に疑問を持つ人は1人もおらず、子供の授業参観や学芸会に一度も行ったことがないことを自慢げに語る医師も多かった。

 Y大学病院のある医師は労基署が入った時、「私は病院と労働契約を結んだ覚えはない。もし自分のことを労働者だと思っていたら、もっと時間外労働賃金を請求している」と言ったそうだ。この医師のように、自身を労働者だと思っていない医師は多いだろう。そして過酷な生活に堪えられる自身に誇りを持っている心臓血管外科医も多い。

 

 まぁ心臓外科になろうと思うと、コレぐらい崇高な精神がいるのか?と考えてしまうくらいに人生全てを費やさないといけないんですかね?逆に考えて、人生を費やす覚悟のない人は心臓外科にはなってはいけない世の中なんです。日本では。

 

 仮に労働体制が代わり、アメリカみたいな高給取りになれば人も増えるでしょうし、実入りが多くなれば早めにリタイアして余生を楽しむ人も出てくるでしょう。しかし、この記事の嘘か本当か分からない主張を見る限り、自分を労働者とも思っていないレベルまで疲弊している現状はなかなか変えられないかも。

 

 過酷な労働に耐えることのできなければ心臓外科になれないと自らハードルを上げて首を締め、働き方改革を拒むこの記事のような未来があるとすれば、確実な医療崩壊を招くでしょう。前の記事でも書きましたが、今の若い人の考え方は変わってきています。

 

 モチベーションはなく、ただ勉強ができるという人が多いこの若手医師の中では敢えて外科、その中でも心臓外科を選ぶのは希少種でしょう。そのわずかな希少種でさえも、劣悪な環境に毒されて自らの人生を失うような日本は終わってんなぁと染み染み思います。やりたい人がやりたい事を出来る環境がなければ、日本の医療は終わりです。

 

 にしても子供に会えない事を自慢するなんて。戦後の高度成長期でもないのに、こんな発言が残っているのは驚きです。こればかりは客観的に考えて、狂ってるとしか言いようがありません。

裁量労働制はなぜ危険か――「働き方改革」の闇 (岩波ブックレット NO. 980)

裁量労働制はなぜ危険か――「働き方改革」の闇 (岩波ブックレット NO. 980)