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僕が医者になるなんて胃が痛い。続

胃が痛い医者人生をより良く生きるために

ポリクリの過ごし方

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今回はポリクリの話をしようと思う。

諮問怖い、オペ怖い、診察出来るの?

始まる前は不安な気持ちで一杯だったが、慣れに伴い無難な過ごし方を身につけた。

 

4月から始まる人向けに僕なりのポリクリの過ごし方を紹介しようと思う。 

ポリクリ前に学習は終えろ

これに尽きる。ポリクリ中にその科の勉強をしていてはイタチごっこで終わらない。ドクターからの質問も”学生レベル”で求められる水準はそこまで高くないので、質問されることが復習になるように努めるべきである。逆に自分の理解が薄い所を知ってると、質問することで解決の糸口が見える事もある。

 

僕は科が始まる前にビデオ講座は終え、回っている間にノートの復習、簡単な問題演習、次の科の予習というサイクルを全て時間内に終わらせた。

※正確にはメジャー科、産婦人科、小児科の視聴は春休みに全て終えていた。

 

こういった正のスパイラルは知識を固める以上に精神衛生的に良い。下手に質問されることにビビったり、知らない事で余計な時間をロスする必要がなく、物事が順調に進むようになる。

 

カルテは”型”

学生のDutyであったり、プレゼンの元になるのがカルテだ。

僕は最初にカルテの書き方にとても苦戦した。ドクターによって書き方はバラバラだし、何が見やすくて、何が悪い書き方なのかがイマイチ理解が出来なかった。

 

そんな時に出会った本が「型」が身につくカルテの書き方であった。

「型」が身につくカルテの書き方

「型」が身につくカルテの書き方

 

この本はSOAPといった基本型だけでなく、病棟での入院時記録、経過記録、退院時要約、救急外来、集中治療などのケースに応じたテンプレートと考え方が記してある。僕はこの本に書かれている通りの型をテンプレートとして病院のパソコンに保存し、毎回コピペして穴埋め形式でカルテを書いた。

 

これが非常に有効で、マニュアル通り書くだけで十分なカルテが完成していた。もちろんROSなど個別で自分が考えて書かなければならないことはあるが、これは慣れなので後半になればスムーズに行えるようになった。

 

サボれる時はサボる

これは人それぞれで難しい話だが、僕は全てを全力でこなす必要性はないと思う。人に迷惑をかけないというのが前提条件で、力を抜くところは抜いて良い。

 

一番良い例なのがオペ見学である。術野も見えないで術者の背中しか見えない状態で何時間も立っていることに意味があるだろうか。もちろんオペ回りで学ぶことも少なからずあるとは思うが、僕は苦痛に耐えきれなかったのでチャンスがあれば抜け出していた。

 

また何らかの講座などで夜に希望者は参加してね(半強制!?)みたいな微妙な場合でも、僕はドクター側の評価はどうでもいいと思ったので興味が無かったら不参加。

 

ポリクリ中は意味は無いとは分かっているけど、顔色を伺ったり、何となくで気乗りしない事に参加することがあると思うが、周りに迷惑をかけない範囲内なら自分の意志で行動した方が良い。

 

プレゼンが一番重要

ポリクリの肝は最後のプレゼンである。将来にも役立つし、何よりドクターからのフィードバックが受けやすいため、どうすれば良いプレゼンになるかを考えやすい。その上で僕が気を付けていたのが、ノイズ減らしと考察である。

 

まずはノイズ減らしから説明しよう。

カルテに書いてあることを全部書くのは愚の骨頂だ。1スライドに文字が沢山書いてあっては受け手が情報過多で処理できない。本当に必要な事だけを記して、口頭で流す、もし追加で必要なら後で質問を受け付ける。こういったスタンスが重要である。

核心を突くといった考えは難しく、漫然とコピペするだけと違い、症例のより深い理解に繋がるので是非実践して欲しい。

 

加えてフォントの大きさやレイアウトなども配慮すると尚良い。余裕のある人は企業向けのプレゼンの資料の作り方を見て勉強するといい。

minnanokyoukasho.com

 

次に考察である。

”考察”が”文献だけコピペ”のケースが多い。つまり自分の考えが無い。酷いときには病見えに書いてあるような事項をまとめるだけのケースがある。最低でも3つ以上の論文を読み、それが今回の症例にどう当てはまり、どのように推察されるかを自分が考えて書かなければならない。

 

僕自身も5年次の秋くらいまではこの酷いケース。熱心な先生に出会い、やり方を教えて貰ってから心を入れ替えた。最初は上手くいかず、結局は何を言いたいのか分からないといったプレゼンも沢山してきたが、6年次には現時点で自分が納得のいくプレゼンが出来るようになった。

 

将来、評価されるのは論文とプレゼン力なので今のうちから意識的にクオリティーを上げる訓練をしておきたい。

 

出る杭は打たれる

悪い意味で悪目立ちをするのは避けた方が良い。

服装や態度、班の中で異様にモチベーションが高いなど和を極端に乱すのは辞めよう。色を出すのは個人プレーだけで、後は極力合わせて行動した方が良い。

結局はチーム医療なので仲良くしろとは言わないが、空気を悪くする行動をしないように努力しなければならない。結局損をするのは自分だ。

 

最後に

僕自身、ポリクリは苦痛と感じる方で5年次は振り返っても辛かったなと思う。慣習的な無意味な行事が大っ嫌いでLose-Loseになる場面が多かった。それでも何か身につけなければと思い、プレゼンだけは気合いを入れた。

 

将来何の役に立つか分からないことも多いが、自分自身で意味が見いだせることには全力で臨みたい。