僕が医者になるなんて胃が痛い。続

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医師国家試験対策の急

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今回が序破急シリーズの最後になる。

 

これまでの記事はこちらから

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急は直前講座の始まる11月から国家試験までを対象とする。この時期には基本的は殆どの受験生と同じ歩みとなる。

 

 

後期講座は必須である

medu4が台頭してきたものの、2大予備校であるのはMECとTECOMである。この2つの予備校が打ち出す後期講座は他の受験生と情報格差が生まれないためにもどちらか一方を選択すべきである。

 

111回に関してはMECが凄すぎた。というよりKSRが重要な問題をビシッと立ててきて、本番では震えると同時に、知らなかったときの代償があまりにも大きすぎると感じた。

 

KSRが神

これが僕の周りで何回も聞いた台詞である。

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胸膜プラーク、EBVでの後頸部リンパ節腫脹、NASHの病理所見など得点差がつきやすい問題をピンポイントで当ててきた。

 

僕はTarget+MEC必修予想講座+LastMessageという戦略に加え、サマライズで大事そうな知識は教えてもらっていたので、他の受験と比較して情報難民といったことは無かったので良かった。

 

一方のTargetでも割れ問であるCOPD患者への鼻カニュラ1.5Lはしっかりと当てているので全く役に立たなかったわけではないが、貢献度でいったらKSRが神すぎた。KSRは救急に強いことを踏まえて、今の国試に最も焦点のあった対策をしている。

 

以上のことから11月から始まるサマライズ、必修予想、LastMessageに乗っかるという戦略が最も最短で道を外れないと感じた。

 

いつまでKSR旋風は続くか分からないが、よっぽどのことが無い限りこの戦略で大丈夫なはずだ。その上でサマライズは年内の完成が望ましい。配信自体は受験生に考慮して早めなので、12月中には視聴は終えて、復習の段階に入るべきである。比較的量も多いが、この時期になってくると知っていることの方が多いので、知らない事を個別にまとめてもいいだろう。

 

公衆衛生は完璧にしとけ

以前の記事に挙げたように、国試中はせん妄状態が必ず訪れる。

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そういった時に確実に、安定した得点が見込まれるのが公衆衛生である。平均的な学力を有するにはQBを2周程度で良いと考えるが、さらなる上達を目指すのであれば、MEC高橋先生の講義もしくはSTEPを通読しておくことを勧める。

 

長年の経験から間違いやすいポイントが分かり易くまとまっており、ロジカルな説明も歯切れが良く印象に残りやすい。

 

とはいってもここは問題演習が必須なので、最低でもQB2周以上はしておいた方が良い。プール問題も出題されやすく、計算問題に関しても反復練習が必要なので、高回転することが重要である。

 

僕の場合はMEC公衆衛生を1周、QB2周+間違った問題をさらにもう一回復習。加えて、まとめて覚えた方が良い物に関してはゴロを作ったりして丸覚えした。

※春に1週間QBをしているので実際は4周以上している。

 

本番前は直近の過去問、模試を見ても、全ての選択肢を吟味して〇×できるレベルに持って行き、本番でもほぼ満点近い得点が出せたので対策して良かったと感じた。

 

この分野に関しては国試で瞬間最大風速を観測すれば良いので、あまり早期のガチな学習はオススメしない。12月頃から始めて、1月頃に大方完成し、直前に丸暗記事項を叩き込めば十分である。

※早期にやるとしても僕のように基礎知識をつけるために1周程度が吉

 

過剰な必修対策は必要ない

国家試験の恐ろしい規約である必修8割の壁があまりにも大きく見え、かなりの必修対策が必要なのではないかと考える人も多いが、今回の111回を踏まえて言うと過度な必修対策は無意味である。

 

111回ではC問題で地獄絵図のようだった。ぱっと見で必修らしい問題が極端に少ないのである。3点というライフ40点の受験生にとってはクリティカルになりかねない問題でも非常に難易度の高い問題がいくつかあった。

 

こういった問題に関しては必修QBを何周もしたから解けるというわけではなく、普段の一般臨床の知識の延長線上である。

 

典型的には111C21111F24といった今回で一番の割れ問である。これらは必修の勉強をして得られる知識を大きく逸脱している。もうひとつ見てみよう。111H8である。古典的な問題であるが、このレベルが必修で見られることは珍しい。

 

全体的にみると8割を取るのに難しい試験では無いが、安心できる90~95%のラインの得点を取るためには一般臨床の知識が必須である。

 

また、簡単に取れる問題に関しても、必修QBを解いていたから出来たのではなく、おおよそCBTに受かるレベルがあれば解ける問題であるので大騒ぎする必要は無い。

 

僕自身、必修QBは1周軽く+間違った問題の復習程度で全くやりこんでいないが、模試で95%を下回ったことは無いし、本番では95%を出すことが出来た。周囲の話を聞いても、”もっとQBをやりこんでおけば・・・”みたいな話は聞いたことがないので1周程度で十分である。

 

回数別は限りなく深く潜れ

破でも触れたが回数別研究が肝である。時間の許す限り深く研究して欲しいと思う。

 

”臨床問題文の読み込み、外れ選択肢の考察、同一テーマのyearnoteの確認”

これだけは最低限必要である。

 

臨床問題の読み込みでは、何故この検査数値なのか、この疾患ではこの症候が出るのか、この検査は何の鑑別のために行われているのかを徹底的に意識して欲しい。

 

近年の国家試験は臨床問題文の長文化が指摘されているが、これは意図して鑑別の視点を養うために長くしているのだと僕は思う。解く側としては長ったらしくって面倒きわまりないが、研究材料としてはこれ以上の題材はない。こういった地道な研究を行うことで、読み飛ばして良い部分や注意しなければならないポイントが浮かび出てくる。

 

次に外れ選択肢の考察だが、最低でも過去3年分の全選択肢に関してはアンテナを張って欲しい。後から見返すと出題の前振りといったケースは過去の国家試験でも繰り返し行われていたことなので注意が必要である。

 

僕が前ブログで簡素ではあるが、まとめた記事があるので参考にしてほしい。

ameblo.jp

 

最後にyearnoteの確認である。確率はやや低いので余裕のある人に限る。common diseaseかつ出題が多いものに関しては 新しめの治療法を含めて学習しておくほうが望ましい。

 

僕がぱっと思い出して確認してて良かったなと思うのは急性膵炎の治療、IPMNの治療くらいなのでやはり確率としては低めといった印象である。そこまで突っ込んだ出題は少ないので予備校が張っているくらいが丁度良いのかもしれない。

 

記憶の限界を突破しろ

やはり暗記要素が強い国家試験において最後に待っていることはひたすら暗記。友達がバスで訳の分からない呪文を唱えていたが、全て意味のあるゴロらしい笑

 

血液の染色体、公衆衛生の根拠法や脳死判定の脳幹反射など、国試本番に覚えていれば後は忘れても・・・といった物に関してはやはり詰め込みが必要だ。

 

僕の場合、直前期でも1日6時間程度の少量持続勉強しかしていなかったが、超直前の暗記dayでは覚え込むまでに多くの時間を費やした。

 

事実、嵐のように覚えた知識は既に抜けつつあるが、基礎的な医学知識は根付いているの問題ないと考えている。

 

まとめ

全3回に渡って国家試験対策の総論をまとめたがいかがだったろうか。

 

医師国家試験終えた人や意識の高い112回受験生からすれば、「何を当たり前の事を書いているのだろうか」と思えるような内容ではあるが、まだ国家試験の勉強を意識し始めた5回生やさらに下の学年の人にとっては少しは参考になったのではないかと思う。

 

国家試験は相対評価であるので、”みんなと同じ事をすれば大丈夫”といった神話は正しいと思うが、みんなって何だ?という疑問は僕の中にいつもあった。その時に僕は先輩に聞いてみたりしたのだが、見栄を張ったり、武勇伝を語る人があまりに多く、僕はそんなに頭が良くないから無理に決まっていると判断した。

 

そこで多くのブログを読み、自分なりにリモデルした”馬鹿でも必ず受かる国家試験対策”を講じ、今に至った。紆余曲折したものの、 模試から本番にわたって安定した受験生活を送れたのでこれで良かったと振り返って思う。

 

一方で、これは無駄だった。と思った勉強も沢山やっているので、それらの紹介も踏まえてもう少し踏み込んだ各論的な対策法をこれから取り上げようと思うのでしばしお待ちを。